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イタリアの鍵は難しい? 

イタリアあるある 汗だく経験

「イタリアの鍵は難しい?」

はい。難しいです。
ほとんどの人が経験する、「鍵が開かない事件」。
来たばかりの留学生から、夜「アパートに入れないのですが」となんど電話をもらったことか。
そして、もちろん私自身も、最初のイタリアのアパートで経験しました。
開いたらラッキー! いや、嘘みたいにむずかしい。そんな所もありました。
冷や汗流しながら、ガチャガチャなんどもしていると、中からルームメイトや大家さんが「鍵壊れるからやめて、、」といった怖い表情で開けてくれました。
なぜか彼らがやると開く。私がすると開かない。  でした。
イタリア在住20年以上たった今でも、、、なんと、数ヶ月前、自分のアパートの鍵を壊してしまいました。

でも、諦めないでください。
というか、諦めるという選択肢はありません。
絶対に自力で開けられるようにならなくてはならないし、克服しなくてはならないことです。

まずは、この記事をよく読んでください。コツさえマスターすれば、難しいイタリアの鍵も開けられるようになるはず。

まずはどんなタイプの鍵があるのかを学びましょう!


1から4の順に説明していきます。だいたい、アパートに入るのに、3つくらい鍵を開けなくてはなりません。


鍵をもらったら必ず、これしてください。

留学生が滞在するアパートのみならず、ホテルやエアビーなども、イタリアのドアの鍵は、癖があったり、硬かったり、あけるのにコツがいる場合が多々あります。

ですから、アパートの大家さんから鍵を渡されたら必ず、その場で開け閉めを試させてもらいましょう。
またホテルもアパートタイプのような場合は、鍵を受け取ったらすぐにためさせてもらいましょう。
見るだけではなく、「私に試させて」” Posso provare ?” と言って自分で開け閉めしてみましょう。
大家さんが忙しそうにしていたり、お部屋の案内の鍵渡しの人が面倒くさそうにしていても、自分で試して、その場で開け方を教えてもらってください。(その前にこの記事を最後までよく読んでおいてください)

大家さんは簡単に開けていたのに、自分で開けると全然開かない!
中から大家さんやルームメイトが開けてくれた、、、ならいいのですが、
一人暮らしアパートや、中に誰もいない時は本当に焦ります。ガチャガチャやりすぎで鍵を壊してしまったりすることも。

また、レストランや友人の家のトイレからあわよくば出られなくなったこともあります。
なので旅行者も是非一読していただきたいです。

日本の鍵で開けられなかったということは皆無ですよね。
それだけに、イタリアの鍵には苦労させられます。

ヨーロッパのほかの国の人々は問題なく開けることができるので
鍵が悪いというわけではありません。 日本の鍵と違うのです。
なので学んでいきましょう。

さて、ここではイタリアで遭遇するであろう、鍵と、その開け方のコツを紹介いたします。

何度も同じことを繰り返して書いていますが、それほど大事でこの記事を読み終わる頃には「もうわかったから!」というレベルに達していただきたいのです。

まずは仕組みを知ろう
すべてオートロックです

開ける時:
日本の鍵は、まわして開けたあと鍵から手を離し、ドアノブを回してドアを開ける仕組みになっていますが、
イタリアの鍵は、ドアノブの役目も果たします。

つまり、鍵をカチャンカチャンと2回転くらいさせて開いたなと思ったあと安心してドアを開けようとしてはいけません。回したあと、そのままさらに鍵をグっと時計周りに20度ほど回しながらドアをおさないと開きません。スムーズに最後の20度が回らない場合は、ドアノブを上下して、カチっという音がするまでまわしてください。
そのあと、嘘のように扉はスッと開きます。

また、反対にドアを閉めたあとは、鍵を回していなくても、鍵がないとドアは開きません。

これを忘れて、ゴミ出しに出て入れなくなった留学生たち、、、本当に多いです。

オートロックで閉ってしまうのです。
でも外出するときは、外からも鍵をしっかり2回転半くらいまわして閉めましょう。
そうしないと、泥棒が簡単に入ってしまいます。(どんだけ泥棒が多いの?)

また、夜寝る前は中からもしっかり鍵を閉めたほうが安心ですね。

タイプ1の鍵

⭐️コツその1:基本的に(絶対ではありません)、鍵を差し込んだあと、開けるには時計周り(右周り)に回します。
1番タイプの鍵。Chiave Piatta 訳すと平面の鍵。日本でも多く使われているタイプだと思います。この鍵はまず問題なく開けられます。軽く回せば開くはずです。
この鍵は、通常外から入る大きな共通のドアに使われます。合鍵もすぐに作れますが、泥棒が簡単に開けることのできる鍵です。

⭐️⭐️コツその2
これはイタリアの鍵すべてに共通するのですが、回したあと、さらに最後まわしたままの状態でドア押してください。(鍵がドアノブになって回すような状態です)
カチャと回ったあと鍵から手を話して、ドアノブを押すのではダメです。
鍵をグッと回したまま、ドアを押しましょう。

外に出る時はたいていこの鍵は使いません。
中から、ボタンを押して、鍵を自動解除する「ジーーーッ」という音がある間にドアを引いて出ます。出たあとはドアの重さで自動的に閉まるようになっていますのでご注意を! オートロックです。


建物の中に入って暗い場合は、ドア近くの壁に赤い豆電球のような電気がついているボタンがありますので、それを押してください。30秒くらい廊下や階段の電気がつきます。
しかし、30秒たつと自動的に消えます!ユーロッパ在住者や、旅行経験者は階段を登っている最中に電気が消えて、真っ暗になった経験はがあるはずです。そんな時は、あせらず、各階にその豆電球ボタンはありますのでもう一度押してください。再び30秒ほど着きます。
間違って人の家のドアのブザーを押さないようにしましょうね。

”大きな扉(外から入ってくる玄関の扉です)を閉めてください。  グラッチェ”
の貼り紙の下にあるのが(右です)が中からドアをオートで開けるボタンです。
だいたい、このように白いボタンです。


タイプ2の鍵

鍵のタイプその2。
Chiave Mappa 訳すと地図の鍵
これは個人の家に入る玄関でよくあるタイプです。頑丈に締める鍵です。
鍵を入れる時にどちらが上か下か覚えておきましょう。どちらでも穴には入りますが、間違いますと回りません。しかし力を入れて無理やり回すと壊れてとれなくなることがあります。実は、私も経験済みです。
正しく入れますとそれほど力をかけずにカチャンカチャンと1周半ほど鍵を回すことができます。そして、最後は、鍵を回したままドアを押します。

この鍵は、下のような鉄の棒が出てきてドアを頑丈に閉めてくれます。よく回らないのはこの棒が入りにくくなっているのです。その時は、ドアを少し引いたり、あげたりして回してください。

⭐️⭐️⭐️コツその3:もし鍵が回らない場合は、ドアを引いたり、押したりして、回してみましょう。

タイプ2の鍵 アンティークバージョン

Chiave Mappaの古いバージョンです。たまにふる〜〜い家の中の、お部屋のドアや、トイレについています。鍵穴がすごく大きくてのぞけば反対側が見えるようなタイプの鍵です。これはもうゲームをしているような感覚で、うまく噛み合わせて開けてください。この鍵はドアノブの仕事はしないでカチャ、という音のあとはドアノブで開きます。

タイプ3の鍵

こちらはChiave Pompa =ポンプ鍵 です。
個人の家に入る鍵はタイプ2、このタイプ3です。
こちらは上下間違えて入れることはないと思いますが、差し込んでからグッと押して回します。タイプ2と同じように、回らない場合は、ドアを押したり引いたり、上げたりして回してください。そして周りきりますと、ポンっと鍵が押し出されます。開ける時は、回しながらドアを押します。
合鍵は10ユーロ程度で作れます。

ドアノブは回りません。ドアを押したり、引いたり鍵がうまく回るように動かすためについているようなもんです。
鉄の棒が上、中央、下と頑丈にはまるまで鍵を回すことになりますので、2回転することもあります。

場合によっては、2つ鍵を閉めなくてはならないドアもあります。1つは中央の鉄のぼう。2つ目は、上下の鉄の棒。

泥棒の多い国です。頑丈に閉めます。


タイプ4の鍵

こちらは最新の鍵です。合鍵を作るのに結構費用がかかりますので、なくすと罰金が高くなることもありますので注意しましょう。
学生のシェアアパートではあまり見かけないタイプかもしれませんが、こちらは新しいので開け閉めしやすいと思います。泥棒も一番開けにくいタイプらしいです。
回しながらドアを押す、回らない場合は、ドアを引いたり、押したりは同じです。そして最後は回しながらドアを押すも基本です。


無理だ!自力では開けられない!と判断したら


コツはわかった。それでもどうしても開けられない!そういうこともあります。
古い家が多いイタリアです。木材でできたドアが歪んでいたり湿度で膨張していたり、などで開かないこともあります。
そんな時、ドアがどうしても開かない!と興奮して、力ずくで開けようとしたり、無意味にガチャガチャするのはやめましょう。壊れます。
壊してしまう前に大家さんに連絡をしましょう。
大家さんと連絡が取れない場合は、ご近所の方に力を借りてまみしょう。お隣さんとか。通りすがりの良さそうな人とか。
そうするとたいてい開きます。現地の人はコツがわかっているのと、どこまで力を入れていいのかもわかっていることが多いです。

Mi aiuti, per favore. Non riesco ad aprire la porta.
助けてください。ドアを開けられないのです。
ミ・アイユーティ ペル・ファヴォーレ  ノン リエスコ ア アプリーレ ラ ポルタ。

鍵を壊してしまったらどうする?
修理代にいくらくらいかかるの?


もし鍵が折れて中に詰まってしまった場合の修理代はいくらかかるのでしょうか

24時間緊急レスキュー隊に電話をして、1時間以内とかに来てもらい、新しい鍵にしてもらうと、1000ユーロくらいかかります。
こちらは留学保険が効く場合もあります。(かなり高い留学保険に加入していると、こんな時に役にたちます)大家さんから鍵屋の請求書のコピーをもらい、保険会社に送信してみましょう。また、被害があった時の画像なども必要になりますので、壊れたところ、直してもらったところをしっかり写真を撮っておくことをお忘れなく。

緊急ではなく、業者さんの都合に合わせて、翌日などに鍵を直してもらう場合は、400~500ユーロかかります。(鍵のタイプにもよりますが。タイプ2でこれくらいです)
とにかく、落ち着いて、証拠写真をしっかり撮っておきましょう。


鍵に関する重要なイタリア語を覚えよう

il fabro: 鍛冶屋  鍵直しの業者さん探しの時、il fabroと入力して検索します。
serratura:錠
chiave:鍵
chiave blindato: 鉄の棒が何本もあるタイプの鍵
chiave dell'ingresso:玄関の鍵
chiave della portona:大きなドアの鍵(外から入っているドアが大きい場合)
girare:まわす
spingere:押す
tirare:引く
senso orario:時計回り(右へまわす)


いかがでしたでしょうか?
小さなことも日本と違います。
異文化体験。大変なこともありますが、コツを覚えて頑張りましょう!

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