日本でしばらく過ごし、イタリアに戻ってくると以下のような心境になります。
これはおそらく留学や旅行でイタリアにいらっしゃった方々も感じることかと思います。
ぜひ、気持ちの準備を。
飛行機がフィレンツェ上空を飛び、まるでおもちゃのような大聖堂が見える。
赤いレンガと黄色い壁で統一された美しい街に戻ってきた〜。
青空が綺麗、そして空気が乾燥している!
あ〜〜イタリアだ。
しかし、待ち受けている、試練もあることをお忘れなく!
その1:蚊
蚊が多い。
2日間既に10箇所くらい刺されました。
ここで、日本から持ってくる必須リストの「ムヒ」の出番です。
ちなみにイタリア語で蚊のことを
ザンザーラ(Zanzara).
複数形では、ザンザーレ(Zanzare)
です。2つめのザにアクセントをおいてください。
基本的に一年中蚊がいるのですが、夏場はどうしても薄着で肌露出しますので、刺されます。
日本でもお庭にいたり夕方、森にいたりすれば刺されると思いますが、
「ムヒ」を一夏で一本使い切ることはないかと思います。
イタリア人は蚊がいても平気な人が多いです。慣れでしょうか。血でしょうか。
同じ空間にいると私だけ刺されます。20年イタリアに住んでいても刺されますので、やはり「血」ですね。血液型とか、体温の違い、体の水分によるとかも言われていますがどうでしょ~。私の場合、刺された箇所が結構大きく膨らみますので
「ムヒ」「かゆみバイバイ」「ウナコーア」「ピナクール」なんでもいいですが、必須です。
ミニサイズも購入して携帯してます。
イタリアにも、自然派のアロエのジェルの DOPO PUNTURA(刺された後)のを買ったことがありますが、自然派すぎてかゆみが止まらないナチュラルさ。私は日本のスーッとする派が好みです。
その2:ネット回線が安定しない
日本では台風が来ても、ネットの回線が悪くなることは一度もありませんでした。とっても安定しています。
イタリアでは、以前に比べて回線は早くなりましたが、度々起きるネットが繋がらなくなる事件。
そんな時は携帯をモデムがわりに使って繋げます。
家のWIFIは嵐が来たり、天気悪いと結構突然つながらなくなりますことはよくあることです。
ああ、、まただ、、とゆっくり構えましょう。半日や翌日に直ることがほとんどです。WiFiの業者とのやりとりは面倒です。
一方、携帯電話はとても簡単に契約できますよ!こちらもご一緒にごらんください。
その3:突然の人種差別
普通に気分よく歩いていたりすると突然、車から「ニーハオ」。
あ〜〜〜。忘れていた。そうだった。イタリアにいるとこれに度々出くわすのだった。
すれ違ったおじさんに丁寧に「ニーハオ」と言われた時は、「いえ、私は日本人です」と言い返しますが、
車の中から人を小馬鹿にしたように「ニーハオ」は、正直ムッとします。
突然顔に水をぶっかけられたような気分になります。
これはイタリアにいる日本人なら100%経験しているでしょう。
若い男性が数名乗っている車であることが多いです。
もしくは、通りすがりにとつぜん「ニーハオ」これもほぼ若い男性グループです。
奴らは一人の時は言いません。
これを言われたあと、中国人じゃないのにニーハオと言われたのがムカついたのか?
いや、そうではない。それじゃあなぜ?
と頭の中でグルグル考えてしまいます。
長年これについて考えて、たどりついた結論は、
中国人に間違えられたことが頭にくるのではなく、アジア人を小バカにしたその態度にムカつくのだ。
これはどこの国でも起きることだと思います。
日本にいる外国人も「ガイジン」と呼ばれると差別を感じることがあるように。
世の中人種差別はなくなりません。
なので、旅行者や、留学生の皆さん。
イタリアに来て、このような状況に出くわしても決してそれはあなただけに起きていることではない。
バカにされる自分が悪いのではない。
そ〜〜〜いう種の人間はどこにでもいて、たまたま遭遇してしまったのだ、、、と思うようにしましょう。
そして、これを経験すると、自分は人種差別をしない人になれるのだと思います。
たまに、本当に教育を受ける機会の無かったであろう人から「ニーハオ」と言われることはありますが、これは、おそらく小馬鹿にしているのではなく、ただ単に物を売りたいため、挨拶されたのです。不思議とこれにはあまりムカつくことはありません。
日本のアニメが世界的に人気が出て、日本好きの人がたくさんいるのも事実ですが、地図で日本の場所がわからない人、中国の日本も同じよ〜という人(お年寄りに多い)もまだまだ多いのも事実です。
人種差別につまずいて、せっかくの旅行や留学が不愉快なものにならないように、気持ちの準備をしておきましょう!