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コロナ禍のイタリア留学

「コーヴィッド」いつまで続く

イタリアではコロナのことをコーヴィッド(COVID-19)と皆呼びます。
観光と留学生など海外からの学生の多いフィレンツェの街にとって本当に大きな打撃を与えています。
予想以上に長引いていますね。

フラッシュバックしてみようと思います。
「コロナとイタリア留学」とでも名付けましょうか。

2020年の1月:
中国の武漢(イタリアではウーハンと発音)でコロナ菌発症の情報を聞いて、他人事のように「大変だね〜」と思っていたあの頃が懐かしいです。
それから、イタリアにも、中国から戻ってきた人経由で菌が入ってきて、「アジア系の人=菌を持ち込んだと」という理由でアジア人ヘイト的な空気がありました。
私もトラム(路面電車)などに乗るときは被害にあわないように気をつけていました。
久々に乗ったトラムには、手袋、サングラス、マスク姿の人たちもいて、ピリピリした空気だったのを覚えています。
そして、中国人観光客は消え、フィレンツェ旧市街に残ったアジア人は日本人が目立ちました。

2020年の3月になるとアメリカ人の留学生達が全員強制帰国させられました。
その辺から語学スクールや、英語で授業が行われるアートスクールなどはガラガラになっていきます。留学中だった日本人の生徒さんや、コックの人も帰国する人が多かったです。
国立の大学の交換留学の研究生は帰国を余儀なくされました。
料理人はイタリアのレストランが営業できなくなったので、仕事がなくなり、修行もできなくなり、帰国を決定する人も多くいました。
ただ、イタリアでは雇用契約をきちんと結んでいる人は国のINPS(年金制度)から給料が(最初は)80%近く保証されるので、不定期な仕事でもそのまま残っている人もいました。

そしてイタリアの学校もすべて閉まり、オンライン授業という形式でやることに。
この時、長期のイタリア在住者でも今まで耳にしたことのなかったイタリア語が飛び交います。
Copri Fuoco(戒厳令):え?火の用心?と最初イメージ下人も多かったのでは?
Quarantena(検疫期間):最初はQUARANTAだから文字通り40日家にいるの?と思っていました。

家から外に出るのに(病院の往復や、老人介護など不可欠な用事でないと罰金対象になる)外出証明証を持ち歩き、スーパーも自分の市内のみ。一人で行くこと。
市と市の境界線には警察がチェックしています。
また夜も出歩いてはいけません。(車での移動もチェックされる)
非常に厳しい法令で罰金制度あり。
イタリアはなんでも罰金制度となります。(そうしないと言うこと聞かない?)

語学学校などもオンラインコースをして、キャンセル&返金をなんとか免れるよう努力していました。
しかし、フィレンツェに語学留学する人たちは、語学の修得以外にイタリアでの生活を楽しみたいといった目的がある人が多いため苦戦していました。

そんな中でも、この時期が去るのを待ち、まったくマイペースで留学を続ける人たちもいました。
“Andra Tutto Bene” (アンドラ トゥット べーネ)Everything will be all right!
とピースカラーの旗に書き、窓にそれを掲げる人も多くみかけました。

そして学校は夏には再開しても良いという政府からのお告げがあったと思います。
しかしアメリカ政府は留学を許していなかったと思います。

ただ、イタリアの感染者数が世界的にもとても多く、孤立してしまっていましたため、
海外から戻ってくる留学生はほんの少しでした。

こんな中、政府はイタリア留学の「就学ビザ」の発行を止めるようなことはなかったと思います。
入学許可証があり、ビザがあれば、渡航もできました。
実際には秋頃まで、ビザなしで観光ビザでも目的が「留学」ということで入学許可証を持っていれば、入国できていました。
PCRの陽性結果の提出もありませんし、到着後あくまでも自主的に2週間必要不可欠な外出は禁止といった程度でした。

2020年6月〜9月
イタリアのバカンスシーズンです。
子供達の学校が夏休みに入るので、皆海に行きます!
しかし、州をまたいではならない、といった法令があったと思います。
トスカーナには、西海岸に素敵なビーチがずら〜〜とあります。
ピサなど車でわずか1時間。美しい広い砂浜に綺麗に透き通った海。
毎年ドイツ語、英語、と様々な言葉が飛び交い、北イタリアからもいっぱい人がおとづれていました。しかし今年はトスカーナ弁しか聞こえてこない。
どこかリラックスした地元ムード。

この頃は、9月にはもう終わっているさ、といった楽観的にな空気が流れていました。
レストラン、ホテルもじっとがまん。 あと少しで終わる、そんな感じでした。

そしてイタリアの海を楽しむイタリア人。海岸のウォーイングはマスク着用していません。
かなり開放的な空気が流れていたと思います。
私も毎年日本に一時帰国していましたが、この年はあきらめイタリアの夏を楽しみました。
そして改めて思いました。
イタリアの夏は本当にずっと晴れていて、深い青。
雨はほとんど降らず。朝晩は涼しく、(昼間は暑すぎますが、)夜は22時近くまで明るく
夕日から夜の空の色の変化が美しく、星も綺麗。

そんな中でブドウや野菜はすくすく育つ〜。
恵まれています。
そんなイタリアを独り占め。世界の観光客がいないイタリアは
世界遺産もガラガラで、渋滞もありません。
こんな贅沢もきっと歴史上今年だけに違いない!

と、、、思っていました。

2020年9月〜

つづく

ちっちゃなボトルに入ったワイン

イタリアのコロナ生活は未だにすごいです。

トスカーナは、ZONA ROSSA
訳すとレッドゾーン。

危険な響きですが、
もはや慣れてしまっていて、オレンジだろうが、赤だろうがもう何の恐怖心もありません。

しかし、レストランは閉っているし、BARの中でカッフェのめないし(お持ち帰りのみ)
隣の市にさえ理由なく、許可書なしで行ってはならない

といった辛い状況。

そんな中、イタリアソムリエ協会FISARの会員になってもイベントないしな〜〜って思っていたら、
オンラインでもコースを行うとのこと。
無料のオンラインイベントは何度もあり、参加していたが、やはりお話聞いてもテイスティングできないから
「ふーん」で終わってしまう。

ワインのコースの醍醐味って、知らないワインを説明付きで飲めるところにあるのだと改めて思う。
「ワイン」が主役。
それがないとつまらない。

ソムリエコースはオンラインで去年からはじまっていたが、
ワインの試飲は12種類くらいを一気に一晩でテイスティングしてたらしい。。。

車で通う人にとっては辛い。

そこを改善して、飛行機で出てくるお酒のミニボトルのような容器にワインを入れて、
それをオンラインレッスンを受けながらテイスティングするといったものに変ったのです。

以前からそのようなレッスン方法をとっている団体のコースもありますが、
小さなボトルで、それをグラスに入れてどのくらい味がわかるのかな?
と疑問でした。

しかし、もはやZOOM打ち合わせとかが普通になってきた今、なんだかそういうのも抵抗がなくなってきた。
むしろ、どこまでちゃんとテイスティングできるのか興味がわいてきた!

ということで、ミニワイン付きオンラインコースを受講してみることに。
イタリアではあまり飲むことのない、フランスのワインやナポリやマルケ州のワインのコース。

これがもし本当に美味しくテイスティングできるのなら、私のイタリアワインオンラインコースも、
ミニボトル郵送してやりたいな。

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オンライン・イタリアワインコース行っています。
イタリアの本格的なソムリエコースの内容が家にいながら日本語で学べます。
お問い合わせは italysommeliermari@gmail.com
詳細: https://firenzeweb.net/sommeliermari/italiawine/

椅子から倒れ落ちるほどのビンテージワイン!

「世界のビジネスエリートが身につける教養としてのワイン」(著者:渡辺順子)
という本を読みました。

YOUTUBE大学でも紹介されています。

とても読みやすい本であっと言う間に読めてしまいました。

著者はオークションの大手の会社に勤めていてワイン部門を担当された方ということで、フランスの超高級ビンテージワインのこととか詳しく書かれています。
1934年のロマネコンティを試飲した時に、ワインに詳しいボスが「椅子から倒れた」。

そのボスとは、有名なフランス対カリフォルニアワインの「パリスの審判」(詳しくは、「ボトルショック」という映画になっていますのでそちらをどうぞ)の2度目の挑戦2006年の審査員にもなった人です。
ワインの味はけっこう値段と比例しているとは思いますが、それは、
1000円のワインと5000円のワイン、そして1万円のワインとかを比べた時のことであって、2万円以上とかでしたらあとはブランドだと私は思っています。

100万円のジャケットが20万円のジャケットと比べどれくらい機能的に優れているか、というのと同じです。

でも1934年のワインとなれば「希少価値」がすごいのでコレクターズアイテムとしてもはや芸術作品なのでお値段が跳ね上がるのはわかります。

でもあとは、高級なワインを飲んでいるというステイタスからくる優越感、満足度なのではないかと思います。

でも「椅子から倒れた」!
それは世にも素晴らしい味からだったのか、それとも
気持ちが高ぶっていたからなのか!

どんな味だったのか!
気になりますね。
本の中で一番印象に残っている一文でした。

また本の最後のほうに、「ルディー事件」のことが書かれています。

映画化されていて、英語ではSOUR GRAPES、日本語では「すっぱいぶどう」。

インドネシア出身の20代の男性ルディー(Rudy Kurniawan) が2000年ごろカルフォルニアに突然現れ、オークションに参加して超ビンテージワインを落札し続け、すっかり話題になります。

その後、ニューヨークに行き、ワイン好きの集まるのレストランのワインクラブのようなところへ、ランボルギーニ車と高級ブランドの服を来て、高級な時計をつけ、ロマネコンティなどを持って現れるので、すっかりどこかの御曹司のワインコレクターなのではないか、と有名になるのです。
しかし実は、彼はそのワインを研究して、フランスのボルドーやブルゴーニュの超高級ワインを偽造し、オークションなどで世界中に売りさばき、120億円も儲けた詐欺師だったのです。
富豪のワインコレクターも騙されていましたが、怪しいという声があがり、とうとう、フランスボルゴーニュのビンテージワインの偽造で失敗をしてしまうのです。
あるはずのない年のワインのビンテージを造ってしまい、本物のワイナリーのオーナーがそれに気がつくのです。
FBIの何年もの捜査ののち、2012年に家にとうとう踏み込まれ、逮捕され、10年の禁固刑となるのです。
家には、すごい偽造ボトル、エチケットがあったとのこと。
名前は本名ではなく、9つものパスポートをもっていたそうです本物の詐欺師だったのですね。
でもワインを嗅ぎ分ける才能は天才級だったのでしょうね。

さて、この偽装ワインは60億円分は回収できたそうですが、残りの60億円分はまだどこにあるのかわかっていないとのこと。
そして、それは日本に多く残っているのではないか、、とのことです。
著者は実際に本物のロマネコンティを良くみていたので、日本で偽造のルディーのワインを見て、見分けがついたとのこと。

そしてなんと去年の11月にこちら Wine-Searcher の記事によるとテキサスの刑務所から解放され自由の身になったとのことです。そのあとはアメリカを追放されるとのことです。

私の住んでいるトスカーナでも数年前に、スーパートスカンのサッシカイアを偽造して中国に大量に売っていたという事件があったそうで、ワインのエクスポーターのチェックがさらに厳しくなったとの話を聞きました。

ルディーほどの大金ではないけれど、これはよくあることのようです。

服の偽ブランドは縫い目とか革の質をよく見て見分けられますが、ワインは
超高級ビンテージワインなんて何本も飲む人はいないので、わからないでしょう。
なので、信用できるところからしか購入してはなりませんね。

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