リチャード・ジノリの絵付け教室 体験記

Richard Ginori

270年の歴史のあるジノリ。広くて少々さびしい外観ですが、中はとってもきれい。

コース初日
本日から金曜日までジノリの絵付け教室に私も参加することにしました。
春のコースは通訳でじっと20時間、描くことなく眺めていたのですが、実際にやってみるのと、眺めているのでは大違い!

マジョリカ焼きの太い筆での経験ですが「絵付け歴」はけっこうあり少しだけ自信はあったものの、難しくてすっかりエネルギー消耗しきって帰宅。

マジョリカ焼きのモンテルーポの絵皿コースでは2時間のレッスンで1枚もしくは2枚のペースで描くのが普通で、「怖がらずにバンバン描きましょう!」的指導方法がすっかり身についてしまったせいか、どんどん先へ先へと描く癖がつき、「丁寧さに欠けてしまう」私。
「大きな筆で~」のマジョリカ派の私ですが、これから4日間がんばります。素敵に出来上がったらお写真公開しますね。フルーツシリーズも最後に描かせてもらえるようにがんばります。

2日と3日目

見るのとやるのでは大違い。 いや、ほんとそう思うジノリコースです。
最近、通訳しながらすっかり傍観者の立場が多かったのですが、自分でやってみるのは大変だけれどもやっぱり楽しいですね5年ほど前の留学時代、久々に「生徒」に戻りいろいろと吸収するのを楽しんでいたのだが、その喜びを忘れてしまってました。 没頭して一つのものを作りそれが出来上がる喜び! やっぱり「物作り」はいいですね。 明日は朝の8時半に授業スタートです。 最後の4時間、集中していいもの作ってくるぞ!

4日目。コース終了 

私のジノリ絵付け、最初の作品です。 難しそうですが、単色(最後にオレンジ色を追加)なので初心者向けなのです。

4日間がんばりました。
初日の4時間はどうなることやらとドッと疲れましたが、2日目から難関なものに向かっていく喜びと充実感さえ覚え、振り返ればあっという間の4日間。

ポーセリンの難しさは、筆遣いのみならず、色の調節の仕方も大きなウェイトを締めているのです。
粉(絵の具)を松の木の油とうまく練りペーストを作り、 筆にちょうどいい具合に油を含ませ、色を筆にのせていくテクニック。
陰影をつけるために、筆の片方に絵の具を多く含ませたりするのも結構「難」です。
べた塗りにならないように気をつけるのがポイント。 初心者は一度の筆の運びで塗る面積の少ない「風景画」から始めるといいそうです。
そして、その後にフルーツ。しかも小粒なものから。そして一番の難関がバラのようです。 まずは先生の言われる通りに、私も風景画からスタートしました。しかも青色の一色画で。
近いところは濃く、遠いところは薄く描くのです。
この「薄く」がなかなか難しい、、、。
時間もあまりないので、1枚目はさすがボツになりましたが、2枚目を描きなんとか焼いてもらえることになりました。2枚目の風景画はハイライトにオレンジを入れて2色!(わかりますか?)
(先生にかなり助けてもらいましたが、、)
我ながらなかなか満足しております。

コース終了後 作品その2

ジノリの絵付けコース作品

2作目。やはり色がきれい!

風景画の後はお花に挑戦!
より簡単に見えますが、難しかった!
でも、細かい動きで描くよりは、一筆の動きが大きくグラデーション&細~いまっすぐな線の描き方がポイント!ってところはマジョリカにも通ずるところがあり私にはこっちのほうが楽しめました。
好みでしょうか。 しかし、やはりマエストロのお手本を見てわかった気になっていたのだが、いざ筆を手にとると、
「あれ?筆の動きはどうだったっけ?」
「オイルの付け具合は?」
と一体私は何を見ていたのだろうか、、。
すっかりわかった気になっていたのに、、、、と反省。

自己流で描いた美しくない葉っぱをみたマエストロは、大昔にお習字を習った時のように、筆の持ち方から直されて
「ハイ、描いてみて。そうではなくて、、このように!はい、やってみて。」
と徹底的に直してくれました。
先生の言うことをまったく聞いていない駄目生徒のような私。
しかし、言われた通りに描いたら少しはまともな葉っぱになりました。
「あ~あ、、」とすっかり疲れて手を休めていると
”Su(スー)”といわれます。
イタリア語で  Suは上、giuは下。つまり気持ちが(LOW)giuになっている私を見て、
がんばれ!しっかり!
と声をかけてくれているのです。
集中力が続かないと描けませんね。特にポーセリンは。
まあ、集中して没頭するのが物作りのいいところでもあるのですが。
ということで、2枚目のお皿です。
この後は念願のフルーツ!
チェリーに挑戦しましたが時間が足りずに終わってしまいました。
「練習が大切です。」 とマエストロ。
熱心に教えてくださってありがとうございました!


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