
近年、イタリア留学への夢を抱く皆さんにとって、ビザ取得のハードルが格段に上がっていることをご存知でしょうか?特に、東京のイタリア大使館では、以前に比べてイタリア語力が厳しく問われるようになり、「B2レベル程度」の語学力を求められるケースが増加。残念ながら、ビザが却下されてしまう事例も実際に発生しています。
かつては、語学留学が目的であれば、イタリア語力の証明は重視されませんでした。しかし、現在は「本当にイタリア語を学ぶ意欲があるのか」という点が、かつてないほど厳しく審査されています。
ビザ面接で試される「あなたのイタリア語力」
私が20年以上にわたり運営している留学サポートでは、多くの学生さんのビザ申請を支援していますが、最近の傾向として特に顕著なのが、大使館でのやり取りで突然イタリア語での質問が投げかけられるケースです。
たとえ、入学許可証、保険証、滞在先証明書、住民票といった提出書類を完璧に揃えていても、この「イタリア語での質疑応答」で全く答えられないと、「イタリア留学に本気で向き合っていない」と判断され、ビザが却下される可能性が出てきています。もちろん、全ての方が質問されるわけではありませんが、「運」に頼るのは非常にリスクが高いと言えるでしょう。
なぜ大使館は語学力を求めるのか?
長年のサポート経験から感じるのは、大使館側のこの方針には明確な理由があるということです。ビザを発給するということは、「この方をイタリアに送り出しても安全である」と判断する責任が伴います。
もし、全くイタリア語が分からない状態で渡航してしまえば、現地での日常生活で困るだけでなく、緊急時やトラブル発生時にご自身を守ることが難しくなります。つまり、大使館が求める最低限の語学力は、留学される皆さんの「安全と円滑な生活のため」でもあるのです。
この「語学力の壁」をどう乗り越えるか?
では、イタリア留学の夢を叶えるために、この語学力の壁をどう乗り越えれば良いのでしょうか?
理想的な準備:確実なステップ
最も確実なのは、日本国内のイタリア語学校(例:日伊学院など)で約1年間じっくりと学び、A1〜B1程度の語学証明書を取得することです。これは強力な裏付けとなりますが、時間と費用がかかるのも事実です。
現実的な対策:今すぐできること
時間や費用に制約がある方でも、実践できる対策はたくさんあります。
- 独学でもOK!基本会話をマスターする: 最低限の日常会話ができるレベルを目指しましょう。
- 自己紹介と留学目的をイタリア語で準備: 自分の名前、出身地、留学の目的、学校名などをイタリア語でスムーズに言えるように練習しておきましょう。これが面接時の大きな武器になります。
- 語学アプリやオンラインレッスンを活用: スマートフォンの語学アプリや、短期間集中のオンラインレッスンも非常に効果的です。
ビザ取得をスムーズに進めるためのアドバイス
留学準備は、計画的に進めることが成功の鍵です。
- 提出書類の完璧な準備: これは当然の基本ですが、それだけでは不十分です。
- 面接対策は入念に: 予想されるイタリア語の質問と、それに対する自分の答えを事前に用意しておくことで、自信を持って面接に臨めます。
- 不安な場合はプロのサポートを: フィレンツェウェブ・ネットでは、学校選びからビザ申請、必要書類の代行申し込みまで、トータルで支援しています。学校の代行申し込みをされた方には、ビザ申請サポートを無料で提供していますので、お気軽にご相談ください。
安心してイタリア留学をスタートするために
せっかくのイタリア留学。ビザの取得でつまずいてしまうのは、本当にもったいないことです。出発前にしっかりと語学準備をしておけば、現地での生活がスムーズになるだけでなく、語学学校での学習もより高いレベルからスタートできます。
**「イタリア語ができないから留学する」のではなく、「最低限はできる状態で飛び立つ」**という意識を持つことが、成功への第一歩です。オンラインレッスンなどを活用しながら、あなたの夢に向かって今すぐ一歩を踏み出しましょう!
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